プレアークシステムとは
電気がなくても、
情報発信ができる
未来をめざします。
電気、水道、道路など、
いざという時に起きる、様々な分断。
特に現代においては情報もその一つです。
電気が供給されないことを前提とした
情報の送受信技術の確立は、
これからの時代になくてはならないもの。
東京理科大学の研究から生まれた、
カーボンナノチューブによる熱電発電の技術が
その一つの答えとなります。
建物の揺れによって発生する熱を電気に変換し、
電力がなくてもセンサーシステムを作動。
それにより得られた建物の損傷状況は、
瞬時に利用者のスマートフォンや
自治体サーバーなどに送信されます。
SEEDS 01
熱電変換モジュール
地震の振動によって建物内部に生じる熱を使った発電には、CNT(カーボンナノチューブ)という新素材を使います。CNTで作った素子は薄いシート状であるため、さまざまな建築物に対して自由な形状での素子の作製が可能であり、また地震の揺れでも損傷せず、高感度に揺れを検知することができます。
SEEDS 02
振動-熱応答センシング用
制震ダンパーの開発
熱電変換モジュールを内蔵した制震ダンパー(IoTダンパー)を開発しました。地震で建物が揺れた際、制震ダンパーに振動を集約させます。このとき、損傷に伴う変形により発熱し、熱電変換モジュールによって発電します。この電力をセンサーや無線などに使用することが可能となります。
SEEDS 03
制振ダンパーの実証実験と
震災ビックデータの取得と
解析
実際の地震を模擬した揺れ(人口地震)を試験体に発生させ、開発した制振ダンパーを用いて震災ビックデータの取得と解析を実施しています。
研究開発への
震災ビッグデータ活用
東京理科大学をはじめ、国内外の共同研究機関による地震についての多くの研究が私たちの活動を支えています。
様々なアプローチによる研究から得られた成果は、震災ビックデータとして蓄積し続けていて、
また、それを活用するデータサイエンスの技術に関しても、多くの研究者が取り組み飛躍的な進化を続けています。